宮島未奈の『成瀬は都を駆け抜ける』を読んだ。2025年に新潮社より刊行された連作短編小説で、「成瀬シリーズ」の3作目で完結編である。「やすらぎハムエッグ」、「実家が北白川」、「ぼきののか」、「そういう子なので」、「親愛なるあなたへ」、「琵琶湖の水は絶えずして」の6編が収録されている。以下の概要はAmazonより引用: 高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。一世一代の恋に破れた同級生、達磨研究会なるサークル、簿記YouTuber……。新たな仲間たちと出会った成瀬の次なる目標は“京都を極める…
※引用:「ぷにるはかわいいスライム」第92.5話より ぷにるはかわいいスライムの感想を1話1話書きたいと考えて、週刊プチ感想・レビューをはじめました。 毎週木曜日に投稿する予定です。 週刊コロコロコミック ぷにるはかわいいスライム 第92.5話 www.corocoro.jp 感想 ぷにるが思い出しているのは第90話の内容ですね。 コタローを信頼しての笑顔が眩しい。 坊ちゃんが登場してからの展開もそろそろ3カ月になるので、話数でもリアルタイムでも結構な長編になりましたねー。 公式サイト アニメ『…
朝食アイスコーヒーとクッキー。 就労。 昼食辛いラーメンに豚肉とキャベツ、卵。 就労。 早めに切り上げて、太鼓の対面稽古。今年後半に四国での発表会に参加する。私は独調を打つ。稽古不足で手が覚えきれていないのは論外だが、徐々にその先が見えてくる。ノリであったり、能の構成との関わりであったり、と一つのことからどんどん視野が広がってくる。また、同門の先輩の演奏のよさもわかってくる。しっかりやりたい。 帰宅して、懸案の読者モニターの書籍レビューを書き上げ。こういうので少しでもお金になればよいのだけれども…
『そして、バトンは渡された』感想・あらすじ|家族とは何かを静かに問いかける名作小説 家族の形は一つじゃない 『そして、バトンは渡された』は、 血のつながりだけでは語れない 「家族」という存在を描いた小説です。 読後に残るのは大きな感動というよりも、 胸の奥にじんわりと広がる温かさ。 何度も親が変わる少女の物語 主人公は、幼いころから何度も名字が変わり、 複数の親のもとで育ってきた少女。 一見すると不安定に見える家庭環境ですが、 物語は決して悲劇として描かれません。 そこには、それぞれの大人たちな…
今回はダニエル・ゴールマン氏著の「EQ こころの知能指数」を要約します。IQと並んで重要な人間の指数ということで定着して名高いEQについて論じた代表作です。1995年に氏が本書で提唱し、古典と名高い本です。EQのメカニズムを大まかに説明し、身近な事例を解説した上で、どのように開発すればいいか・なぜ重要かということを論じる構成となります。心理学・行動経済学の理論を交えながら半分程度は子供の教育によりどうEQを開発していくべきか?という点にフォーカスされています。 「EQ こころの知能指数」 ■ジャ…
先日 お友達と池袋でランチ&お茶を楽しんできました! 池袋に来るのは なんと30年以上ぶりのこと 「昔ここでお洋服買ったなぁ……」なんて懐かしい記憶が蘇る一方で 今はあちこちにポケモンがいたりして 新旧が混ざり合った不思議なワクワク感に包まれます ランチは サンシャインの中にある「おだしもん」へ🍴 注文を待つ間はお豆腐の食べ放題コーナーが楽しめます 「黒大豆」「フクユタカ」「トヨマサ」の3種類を お塩やオリーブオイルで味を変えながらいただくのが まるでイベントみたいで楽しい! メインのパスタもお…
ブッダ【第12巻】旅の終わり手塚治虫潮ビジュアル文庫1993年3月10日 第1刷2014年1月1日 第55刷 第11巻の続き。シリーズ最終巻。 megureca.hatenablog.com 表紙は、動物たちに囲まれて樹の下で瞑想するブッダ。手の形が、鎌倉の大仏と一緒。つまりは、瞑想中…。奈良の大仏とは、手の形が違うのだ。 megureca.hatenablog.com 目次第六部第11章 陥穽第12章 シャカ族の滅亡第七部第1章 悲報第2章 ダイバダッタ第3章 アジャセ王の微笑第4章 旅の終わ…
目次 概要 受賞作・ノミネート作紹介 大賞 特別賞(本から見つけた名言賞) 特別賞(ノンフィクション賞) 特別賞(エッセイ賞) その他ノミネート作品 概要 「あの本、読みました?」大賞は、テレ東・BSテレ東で放送されている番組「あの本、読みました?」内で年一回発表されている「明日読みたくなった本No.1」を決める賞です。 www.bs-tvtokyo.co.jp 選考の対象となるのは、毎年11月から10月に番組で取り上げた本であるため、新作・旧作問わず候補や各賞に選ばれる可能性があるのが特徴です…
前回の続きで、読書の重要性についてお話しするよ。読書しないと、Xで見かけるまとめサイトに依存しがちになるって話。 これまで述べた通り、読書を怠るとXではヤフーニュースや〇〇まとめサイトに頼ることが多くなるんだ。実際に、こうしたまとめサイトに依存する人が増えているんだよ。 その理由は、今の令和の時代、みんな短文に慣れちゃってるから。そうすると、一次情報を確認せずにデマが溢れるまとめサイトをクリックしたりタップしたりして、「今のニュースはこうだ!」って知ったかぶりをしちゃうんだ。これが政府への不満を…
これだけは知っておきたい 禅入門/渋谷申博、森村宗冬、武内孝夫/洋泉社/2008 宗派が曹洞宗の家庭で育った関係で、般若心経に何がかかれているかくらいは、経典の現代訳を読み、一応知っている。禅と聞いて、一応知ってると思っている人が大半と思うが、本書は、意外に知られていない常識を網羅・発掘、バランス良くわかりやすくまとめている。 バランスのとれた宗教関係書は意外に少ない。これは実感として言える。宗教書の著者は大抵の場合、意図し誘導しようという目的があって書いている(下心がある)ことは常識。 読み手…
今回は、「遺伝子スイッチ・オンの奇跡:「ありがとう」を十万回唱えたらガンが消えました!」(2023年)と「「ありがとう」100慢回の奇跡:遺伝子スイッチ・オンの奇跡②」(2023年)を読みました。 遺伝子スイッチ・オンの奇跡: 「ありがとう」を十万回唱えたらガンが消えました! 作者:工藤 房美 風雲舎 Amazon 「ありがとう」100万回の奇跡: 遺伝子スイッチ・オンの奇跡② 作者:工藤 房美 風雲舎 Amazon これまでにも、末期がんから完治した人の本を読んだことがありますが、本書も手術で…
オックスフォード英語事典という世界的に権威のある事典がありますが、昨年末の改定で、日本語からそのまま英語になった「英語」が11ほど追加されたそうです。 ・senpai(先輩):学校や職場での年長者・経験者。アニメやSNSを通じて世界的に「憧れの人」や「助言をくれる人」という意味でも定着しました。・mottainai(もったいない):資源を無駄にすることへの惜しみや感謝。ワンガリ・マータイ氏の活動により環境保護の合言葉として世界的に知られるようになりました。・yōkai(妖怪):日本の伝承に登場す…
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(8) (モーニングコミックス) 作者:ナガノ 講談社 Amazon ほっしいもんは手に入れるんだよッ。 あやしすぎるチラシだけど、限定スイーツには弱いラッコ先輩。 いざ、島へ。 「悩むなら…並んだ方がいいッ。」 「イーヤーヤダヤダ。」 「食べられちゃったの。」淡々とおそろしいことを言うねぇ。 うんまいものが食べたいんだよォーッ。 休憩弁当かわいい。 セイレーンによる終身刑。おそろしすぎる。。 持ちあげ方(笑)。 味噌漬け。 昆布くさい。うまみ? 「ウーラーヤ…
皆さんこんにちは~ やってみたいことの一つに オリーブの木のしたでゆっくり本を読んで 一日を過ごしたい。 青いの地中海の海を見ながら・・・ シチリア島に住みたいな~ 太陽の光とやわらかい風は忘れることができない。 猫ちゃんたちも幸せそうだった・・・ またここで会いたいです ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ ランキング参加中好きなものと、暮らす日々
good enoughの使い方には要注意 good enoughのネガティブ面 1. 仕事・成果に対して 2. 人や能力に対して 3. 物や環境に対して 4. 努力や準備に対して good enoughのポジティブ面 1・努力や成果を認めるとき 2・自分を励ますとき 3・現実的に満足を表すとき 4・人を安心させるとき まとめ good enoughの使い方には要注意 「good enough」は日本語に直訳すると「十分に良い」となるので、日本人はほめる意味合いで使うと思いがちです。ですが、実は、…
皆さんこんにちは。 相変わらず仕事が忙しいです。 もとい、部下さんを叱るのをやめて、1人作業とマニュアル作りに勤しんでいるものです。 彼女はまあ切れるというタイプではなく、むしろ根はいい人、というタイプ。呑み込みが良い方ではないので私の方が常にイラついてしまいます。 しかし、切れて部下が変わるわけではありません。そして『あいつは何度いっても分からない』、これは上司の敗北宣言だとのたまう書籍に出会い、上記のマニュアル作りに舵を切り替えたものです。 家内曰く、急激に白髪が増えてきたそうです。年齢不相…
こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、井上靖の自伝的小説『しろばんば』について語りたいと思います。静かな感動と深い余韻を残すこの作品は、読む人の心にそっと寄り添うような力を持っています。 『しろばんば』の魅力🌿伊豆の自然と少年のまなざし 『しろばんば』は、大正初期の伊豆湯ヶ島を舞台に、主人公・洪作の幼少期を描いた物語です。洪作は、曽祖父の妾であるおぬい婆さんと土蔵で暮らしながら、母の実家「上の家」や村の人々との関わりを通して、少しずつ世界を知っていきます。井上靖自身の体験をもとにした…
著者:西口一希 発行元:PHP研究所 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法まとめ 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法を読んだ理由 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法で仕事に活かせるポイント 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法から学んだこととそれを生かす方法 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法の目次 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法の感想 一人の顧客分析からアイディアをつくる方法まとめ N1分析でお馴染みの西口さんの本。マンガで説明されるN1分析はいつもよりもわ…
今村昌弘の「屍人荘の殺人」を聞き出したら、面白くって、5日間でシリーズ4冊を読破。今年も Audible 漬けが続きそうです。今週は、ライトノベルの配信は1作だけ。配信作品を、まとめて紹介します。 不遇職【鑑定士】が実は最強だった 4 一次元の挿し木 こうふくろう ぼくのメジャースプーン 彼女たちの牙と舌 [asin:B0FJM4DR7G:image:w150] 7人の7年の恋とガチャ カエルみたいな女 警視庁公安J ブラックチェイン 普通の底 スター 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス 私たちが…
半七捕物帳 江戸探偵怪異譚 (新潮文庫nex(ネックス)) 著者 : 岡本綺堂 新潮社 発売日 : 2019-11-28 ブクログでレビューを見る» 岡本綺堂の連作短篇時代小説『半七捕物帳 江戸探偵怪異譚』を読みました。岡本綺堂の作品を読むのは5年くらい前に読んだ『時代推理傑作集 蜘蛛の夢 新装版』以来ですね。-----story-------------江戸の「シャーロック」半七親分から逃れる術なし。彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった──。雪達磨の中から発見された死体。通…
☆ ここ数日、立憲民主党と公明党の新党問題が盛り上がっている。 ☆ 理念はわからなくもないが、このまますんなり動き出すとは思えない。国民民主と公明党ならいざ知らず、立憲と公明では政策の落差が大きすぎる。 ☆ 自民党の一部も引き出すような起爆剤の思惑があるのかも知れないが、有権者にはわかりにくい動きではなかろうか。 ☆ 長年、公明党を応援してきた中道保守層、立憲の一部を構成する旧社会党系の左派グループ。この両者が折り合うとは思えない。 ☆ それに、もおう30年も前になってしまったが、いやでも新進党…
プラモデル作りです 20 ( ゚Д゚)途中からになちゃたけど💦 ※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)掲載しています ★グレイスカルピー粘土もやってます(●´ω`●) catsgirl.hatenablog.com ★日常編もやってます(●´ω`●) catsgirl.hatenablog.com 2015ねん12がつ ⛅ ぜんかいのおはなし 猫娘がダブルオーザンライザーのプラモ制作中に Cクマもプラモを作っていた ※思い出のシーン風に前回の画像を暗く編集しています バ…
「人を動かすのは、一部のカリスマだけのもの」そんな思い込みを、いい意味で壊してくれる一冊が、森岡毅さんの『誰もが人を動かせる!』です。 リーダー、経営者、営業、教育、子育て。人と関わるあらゆる場面で必要なのが、「相手の行動を引き出す力」。 本書は、精神論や根性論ではなく、再現性のある思考と構造で「なぜ人は動くのか」を解き明かしてくれます。 読み終えたあと、「自分には無理」ではなく「これなら実践できる」と感じさせてくれる点が、とても印象的でした。 1、人は論理ではなく「感情」で動く 森岡さんが一貫…
皆さん、こんにちは!今日は、読書についてお話ししたいと思います。まず最初に、皆さんは最近読書を楽しんでいますか?これは社会人や学生問わず、皆さんにお聞きしたい質問です。 いきなり読書しているかと聞かれると、少し戸惑うかもしれませんので、具体的なジャンルを挙げてみますね。例えば、ライトノベルや自己啓発、ビジネス関連の本などを読んでいますか?この質問に対して、多くの方が何かしらの反応を示すかと思います。 「お前はどうなんだ?」と聞かれる方もいるかもしれませんが、私自身はしっかり読書の習慣があります。…
書くことが楽しいと感じられるまでになれたのは、ただひたすら心に浮かんだことを素直に書いているからなのです。 下手に読者を想定してしまうと、途端に筆が止まってしまうこともしばしばあります。 まだまだ修行が必要なのかもしれません。 これ・・・・ 続きはこちら
〜「自分の意見」こそが,オリジナル。他のサイトでは絶対に読むことができない「オリジナリティ」なのです。それを書かないと,SNSをやる意味がありません。 この一文に脳天をかち割られる。そう,今までの記事は「読んでいて気になったところ」を書き写しただけ。 〜厳しいようですが,読む価値がないのです。 まあ,自分の備忘録としてこのブログを使っていたので,今までの形式でもいいのだけれど,せっかく公開しているので紫苑先生のおっしゃる通りに「自分の意見」を「専門性」から見て綴っていこうと思います。 「勉強を教…
やはり私には、独学が一番やり易い方法なのだと思います。 これからのことを考えると、人に教わるよりも自分の知的好奇心を満たしていく方が大事な気がするのです。 頑張れば頑張るほど自分のものになるのですから、損になることはないと思います。 そう・・・・ 続きはこちら
概要 構成 ポイント 巻き込みと役割分担 みんなが受け入れやすいルール 感想 概要 タイトル:ルールの世界史 著者 :伊藤毅 ルールと人類の関わり方について焦点を当てた世界史について語られています。 ルールが世の中に与えた影響、上手に活用された事例などが歴史的とともに学べて興味深いです。 この本は、今のルールを変えたいと思った人や、ルールを変えないといけない人たちのために書きました。 (中略) 第1章では、古い時代のわたしたちとルールの関係を説明します。わたしたちとルールの関係はいつ始まったのか…
こんにちは、こんばんは。今週もお疲れ様でした。 年明け早々に主人が入院しまして 落ち着かない日々が続いています。 仕事もあるし精神的にしんどいですが、本人が一番つらいよね。 こんな時に 払う意味あんのかいなと思いながら毎月払っていた保険が役に立ちました。 入院費とか思いがけえない出費の不安がかなーり軽減されますね。 でもやっぱり健康が一番。摂取する食べ物や運動も意識しなきゃなと思う今日この頃です。 さて 今日は5ばんちゃんと7ばんちゃんの乙女2人と一緒にまったり過ごしたいと思います。 寒いのでね…
病名は伏せますが、基礎疾患が再発して、何もままならない日々がまた始まってしまいました。 仕事や年末年始のケアで負担がかかってしまったのかな……と思いつつも、基礎疾患には逆らえないので、ここ数日は文章を公開で書くのも控えよう……と思っていたのですが、その間にもエッセイや掌編を公開したりしていたので、どこまでも書くことからは離れられないようです。 kakuyomu.jp kakuyomu.jp www.pixiv.net カクヨムにはこちらの日記には載せていない、まとまった文章のエッセイを引き続き書…
雑な読書日記! 本屋さんで気になった文庫を買い集めて積んでいく日々。。。気が向いたら読んで感想を書く!ただそれだけ!! ハウスメイド(フリーダ マクファデン) あらすじ 個人的評価 感想(ネタバレなし) 感想(ネタバレあり) ハウスメイド(フリーダ マクファデン) リンク あらすじ 前科持ちのミリーは仕事探しに苦労していたが、豪邸の住み込みハウスメイドの仕事を手にいれる。だがこの家はなにかがおかしい。その豪邸に住む妻ニーナの言動はおかしい。娘のセシリアも生意気でミリーに懐かない。その夫アンドリュ…
年末年始は、ゆっくり本を読む時間がありそうだと思っていたのに 実際は意外とバタバタしてしまいました。 今回は、そんな忙しい合間でも サクッと読めて満足感のあった2冊を紹介します。 どちらも気負わず読めて、年末年始の読書にちょうどいい本でした。 目次 『遊園地ぐるぐるめ』(青山美智子) 『ゆるり愛しのひとり旅』(おづまりこ) まとめ 『遊園地ぐるぐるめ』(青山美智子) 年末年始に読んだ中で、特に印象に残った一冊です。 短編集なので少しずつ読みやすく、 合間時間の読書にもぴったりでした。 最初に登場…
ザ・ベストミステリーズ2025講談社Amazon 収録作は以下。受賞作は冒頭の作品。 「黒い安息の日々」久永実木彦 「栴檀秘聞」井上真偽 「とある日常の謎について」今村昌弘 「王手馬取り」貴志祐介 「最高まで行く」斜線堂有紀 「次はあんたの番だよ」法月綸太郎 「あの日、キャンプ場で」水生大海 受賞作は、自分にはさっぱり良さがわからない作品だったけど、 全体的には、いつもと変わらぬ程度のクオリティかなぁ。 というわけで、採点は悩まずの6点。 ベストは、法月綸太郎「次はあんたの番だよ」。 構図の作り…
ジュディス・スペンサー 著 小林 宏明 訳 この本でいうところの「多重人格障害(MPD)」は、 現在は「解離性同一性障害(DID)」と呼ばれている、と。 まえがきで、ジュディスさんが書いてました。 ジェニーと知り合いになったころ、彼女は自分の物語が書れることを望んでいる理由をだれよりもうまく語っていた。「まだ幼いころ、ママはわたしの体を傷つけたけれど、その傷口を上手に隠していたし、それはすぐになおったから、だれひとりわたしの傷あとを見ることがなかったの。本に書かれれば、その傷あとが世の中のみんな…
1月10日 津島佑子『光の領分』読了。 母は、妻はこうあるべきというような規範も世間体も何もかもかなぐり捨てて、娘をほったらかして惰眠をむさぼりウイスキーを痛飲し男を呼び込み隣人から呆れられる主人公の言動が清々しいほどあっけらかんとしていて、それは彼ら母子が引っ越したビルの最上階の、光と風に溢れる部屋と同じように明るい。その部屋は身勝手な夫の羈絆から初めて自由になって歩みだす新しい人生の象徴でもあった。短編集といってもいいほど各章は独立していながらも、通して読めば、逆に娘に励まされながらも、少し…
『イギリス人の患者』 マイケル・オンダーチェ/訳:土屋政雄イギリス人の患者 (新潮文庫 オ 11-1)作者:マイケル オンダーチェ新潮社Amazon1992年初版の小説。イギリスのブッカー賞を受賞。2018年には受賞作内の決勝戦みたいなゴールデン・ブッカー賞も受賞。映画化もしています。舞台は1945年8月イタリア。大戦直後で廃墟化しているお屋敷。ドイツ軍が占領した後、連合軍が奪還して野戦病院にしたものの、戦略的に撤退。 なのに、1人の患者と1人の看護婦が居残っている。 冒頭から謎がいっぱいだ〜。…
(2019年6月25日投稿) 評価6 私の評価の最高点は「5」なのですが、この作品は「6」です。素晴らしい物語を私に伝えてくれた湊かなえさんに感謝します。みなさん是非読んでください!感動します!旅に出たくなります!北海道に行きたくなります!人に優しくなれます!「イヤミスの女王」から「ストーリーテラーの女王」へ!湊かなえ万歳! 2026年1月5日にも再読して感想を書いていますので、こちらもご覧なってください。何度も読み返しているので評価下がってました・・・ meiji130513hakua.hat…
※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。 カラマーゾフの兄弟 [作者:フョードル・ドストエフスキー 出版年:1880年] 【1】父殺し 「信仰と思想」というきわめて深遠なテーマを扱っているせいか、本作は一見すると非常に難解な印象を受ける。 重層的な話だけに、解釈の余地も多分に残されているわけだが、ここでは、コリン・ウィルソン著『アウトサイダー』(中公文庫)を参考にして、まずはメインキャラクターとして登場するフョードル・カラマーゾフとその3人の息子たちの関係性を、今一度整理しておきたいと…
80代になるとたいていボケるか死ぬ?70代は神様から与えられた特別な時間|人生後半を後悔しない生き方 70代は「余生」ではなく、人生の最重要期間 「80代になると、たいていボケるか死ぬ」―― 刺激的なタイトルですが、現実を直視した言葉でもあります。 本書が伝えたいのは、不安や恐怖ではありません。 70代という10年間が、人生で最も自由で、最も価値のある時間だという事実です。 70代は神様から与えられた特別な時間 仕事や子育てが一段落し、時間の自由が生まれる一方で、 体力・判断力・好奇心はまだ十分…
少し前に読んだ「誰でも、みんな知っている これは、アレだな」という本の中で著者の高橋源一郎さんが取り上げていたブックレットです。 とても気になるタイトルで、論じている内容にも興味があったので手に取ってみました。 著者の小野寺拓也さんは、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授、田野大輔さんは、甲南大学文学部教授で、いずれもドイツ現代史が専門の研究者です。 提示されたコンテンツにとどまらずその立論プロセスもとても勉強になり、いくつもの有益な知見を授かることができました。それらの中から特に私の印象に…
ジャガー・ワールド(恒川光太郎/講談社) ジャガーを崇拝し人を生贄にする、ジャングルの中で発達した文明。その都市国家のひとつ、エルテカをめぐるお話。 四部構成。時系列はときに過去に遡るが、第一部から順番に進む。そして、各部ごとに中心的な視点が変わる。 第一部は、生贄狩りによって家族を殺され掠奪された少年、スレイ。生贄の子供を養う館から救い出された彼は、やがて戦士となり、大きな変革の中心人物となっていく。 第二部は、二人の屈強な戦士、ドルコとシベリア。戦うことにそれぞれ独自の哲学を持ち、彼らの動向…
海面上昇の問題は、ある日突然、解消された。 原因は単純だった。 海の底で地表が裂け、 そこへ大量の海水が流れ込んだのだ。 新たな海溝が生まれ、 その分だけ、海面は世界中で下がった。 最初、人類は歓喜した。 沈みかけていた島国は救われ、 防潮堤の計画は中止され、 気候会議では「奇跡」という言葉が使われた。 「地球が自ら調整したんだ」 誰かがそう言い、 多くの人が信じた。 だが、海は止まらなかった。 一センチ、十センチ、 やがて一メートル。 港は使えなくなり、 海運は混乱し、 漁場は遠ざかっていく。…
ひとつ前の記事に紹介した 「占星医術とハーブ学の世界」の本、 実は2回目のチャレンジでした…。 こんにちは。 ママセラピストのふじはらなほです☺ 「占星医術とハーブ学の世界」の本の記事▼ lucentsign.hatenadiary.jp 鏡リュウジさんの監訳ということもあり、 ハーブセラピストとしても気になる、と 開いてみたのですが…… 今の私には、占星術の専門性にまだ追いつけず 少し難しく感じてしまいました。 (現在占星術を学び中) せっかく図書館で借りたしな、と感じながらも 無理して読むの…